青い静寂

朝まだきのこの時間にこの湖畔でバスを降りたのは、私だけだった。 静かな旅がしたかったので各州の子どもたちの夏休みが終わるのを待って9月を選んだのだが、それにしても静かすぎた。真空の中を歩いているような気分にさえなった。 周りを見渡しても人の…

トラムの線路で腰を抜かした 2人のおばあちゃん

(2016年10月 中央スイスの高原にて撮影) ーーーーーーーーーーーーーーー これまでの人生で腰を抜かしそうになるほど驚いたことなら何度かある。けれど、腰痛で立ち上がれなくなったことはあっても、実際に腰を抜かして立てなくなった経験はない。そもそも唐…

撮影場所を惜しみなく譲ってくれた スイスの青年(ラントヴァッサー橋の思い出)

スイスの「ラントヴァッサー高架橋(註:1)」は世界的に名を馳せる人気の撮影スポットだ。旅好きな私もこの橋が見えて来るたびに、かならずシャッターを押してきた。 けれど、まともな写真が撮れたためしがなかったのだ。旧式の山岳列車だった当時は窓を開…

恐る恐る「Pro」にアップ

(Walen湖の船出/9月に撮影) hatena-blogサービスの下で私のブログが産声をあげたのは、9月10日のことでした。 ブログを軌道に乗せられるようになるまでには、優に2カ月は掛かるだろうと当初は見積もっていました。超がいくつも付くほどの苦手分野が私にとっ…

こんなに違う 鳴き声や音の表現(夫と私の場合)

ある日、夫と私は旅に出た。 草原と森に囲まれた田舎の無人駅で、我々はローカル列車を待っていた。 そこへ上りの準急列車が緑の風を切って我々の前を通り過ぎて行った。 「あそこを見てごらん」と夫がレールを指さした。「隙間が空いているのが見える? あ…

命の優先順位

(画像説明)どちらを向いても切り立つ山々に剥き出しの岩壁や氷河の連なり。 こんなにも雄大な自然を前にして2人の高齢女性が、まるで町の公園のベンチにでも座りこみ孫の自慢話や亭主の愚痴でも言い合っているようなミスマッチな光景に出合い、殆ど衝動的…

世界を制するのは だれ?

誰の言葉だったか忘れてしまったが、どうも世界はこの通りに動いているような気がする。 【食料の供給をコントロールする者が人々を制する。 エネルギーをコントロールする者が大陸を制する。 そして、お金をコントロールする者が世界を制する】 哀しいこと…

無賃乗車も可能 スイスの公共交通機関    だが、しかし‥‥。

スイスの鉄道の駅には改札口というものがない。ホームへの出入りは自由だし、そのまま列車に乗り込むことだってできる。 遠距離列車の場合は、発車してしばらくすると車掌が検札に回って来るので無賃乗車は難しいが、通勤列車のような近距離を走る電車、各州…

ブログは ストレスを溶かしてくれる妙薬♬

「おらが村」の森の中を歩いている時の幸せ感は、また格別。心に張り付いているストレスを 澄んだ空気が優しく溶かしてくれているのが肌で感じられるほど気持ちがいい。この森の中でのウオーキングとブログへの書き込みは、私にはストレスに効く最高の妙薬だ…

「俺、スリだけど、なにか?」

チューリヒの街に出たときに時々立ち寄るカフェがある。 スタッフの一人にスリランカ出身のフレンドリーなお兄ちゃんがいて、彼とはもう顔馴染みだ。私がテーブルに着くや、すぐにコーヒーをもってきてくれる。そんなこんなで、ここは私のお気に入りのカフェ…

はてなブログに 記事を初投稿

ブログを始めて10年になります。 ITにはトコトン疎いシニアの私が、紆余曲折を繰り返しながらも今日までブログを続けることができたのは、とにかく書くのが好きであること、そして好きだからこそ心地よい気分が味わえるという単純な理由からでした。これが…